電車・車両 イラストの制作（できるだけ実車の印象を表現してみる）
前回、電車の方向幕のイラストを描きましたので、それをセットできる車両のイラストを描いてみたいと思います。
描いてみるのは近くの中央線の普通列車に使われている、211系というモデルにします。この電車は、JR東日本さんの長野支社で運用されています。元々は、東海道線や高崎線・宇都宮線を走っていた電車です。
もう少しマニアックにお話すると、長野の211系の中には、0番台・1000番台・2000番台・3000番台があります。0番台と2000番台が東海道線で使われていた車両で、0番台が向い合せの座席のあるタイプ、2000番台がオールロングシートタイプ。1000番台と3000番台が高崎線・宇都宮線で使われていた車両で、1000番台が向い合せの座席のあるタイプ、3000番台がオールロングシートタイプ。
長野の211系は、これらを6両編成と3両編成に組み、中央線東京口に来るのは、6両編成と、3両編成と連結して6両編成としたものです。6両編成は0番台・1000番台で組成され、3両編成は1000番台・3000番台で組成されています。
イラストを描こうとして資料を探すと、やっぱりきちんとした図面は入手できそうにありません。ですので、出版本にある概略的な姿図と、写真を参考にして何とか完成させてみます。
イラストは、立面図が元になるのですが、着色された図面のようにせず、なるべく実車の印象を表現してみます。
やってみると、車体を描くのはおおよそよいのですが、床下と言って台車や走行機器の部分で、何度か挫けそうになりました（笑）それでも、実際に写真を撮りに行ってみて、それを参考に描くのですが、なかなかわからないです。ですので、イメージとして見てくださいね！
中央線普通列車211系
ここまでできたら、車体のカラーリングや細部を変えるだけで、他の路線にあった同じ車両のイラストを簡単に再現できます。
東海道線時代の211系
千葉の房総地域に、211系が走っていた時がありました。これは高崎線・宇都宮線の3000番台を転属させたものです。厳密に言うと、今回描いた先頭車のイラストはクハ211というもので、房総で同様な車両はクハ210というものになります。
房総地域時代の211系
中央線は、この211系が導入される前、115系という車両が運用についていました。この時は、JR東日本の長野支社と八王子支社の車両での運用で、八王子支社の豊田車両センター所属の車両は、横須賀線と同じクリーム色と濃紺のツートン塗装でした。
ですので211系が導入される際、豊田に配置があれば、もしかしたら横須賀色の211系が見れたのかもしれません。実際には211系の導入は全て長野支社とされ、車両は長野地域色となりました。
もし豊田車両センターに211系が配置されたら、、の想像イラストを描いてみました。
