中国でのオフセット印刷

デザイン・制作

「サンプルパック 」という商品サンプルとチラシが同梱された販促ツールの、チラシ部分の制作のご依頼をいただきました。

商品の生産が中国であることもあり、チラシも中国で印刷しサンプルパック として組成する段取りとのことです。今回は中国で印刷するため入稿した話と、印刷されたチラシの確認の話です。

中国での印刷・・・、全くの未知・・・、入稿形式はPDFでいいのかな?PDFの形式はどうするんだろう、印刷側に日本語フォントはあるのかな?いや、あってもバッチリ豊富に揃ってますってことはないだろうな・・・。と、疑問点が浮かぶのですが、聞こうかなと思っても、弊社→依頼元(日本の会社様)→中国の商品代理店様→中国の印刷会社様と、経路が長く言語も違うので、PDFをお送りして問題がありそうだったらお返事を待つということにしてみます。

通常、日本国内でPDFファイルで印刷入稿する時は、PDF/X-1aという規格にて入稿します。特に商業印刷用に特化した規格で、日本国内の印刷会社様であれば、カラー・フォント・画像の再現において、リスクが最も少ない入稿方法と言えます。

PDF/X-1aはフォントが埋め込まれる仕様なので、日本語のフォントが揃っていない海外の印刷機でも大丈夫!なはず?・・・なんですけど、一応、フォントをアウトライン化したものも用意して、「文字埋込」「文字アウトライン」と、中国の方でも判別できそうなファイル名をつけてみます。

もう一つ、チラシは封入するため2つ折りする必要があります。これも版下データ内に「折」という字と目安線をトンボを入れる余白に入れておきます。

 

■入稿データ

 

 

■結果

問題なくキレイです。オフセット印刷機は日本国内のものと変わらないのかな。(写真では伝わりにくいかもしれませんが・・・)

文字も埋込フォントが表現されているキッチリした感じ。たぶん折り目は、、機械折りではないですね、サンプルパック を組み立てる方が手作業で折っている感じです。

 

 

一つだけ惜しかった部分。この角のRは、封入のために必要な形状とのことでした。最初にわかっていたら、版下のRと合わせられたかなー。これは印刷の品質というより、コミュニケーションの問題。

 

Posted by tkdesign