電車・行先方向幕 イラストの制作(できるだけ実物の旅情感を再現してみる)
鉄道やバスなどの公共交通の車両には、行き先を案内する表示が設置されています。昔の鉄道車両では、金属板に塗装仕上げをした行先表示板が主でした。これは終着駅で人の手によって交換しなければならないので、「新宿←→松本」のように、一枚の板に始発駅と終着駅を表示し、単純な折り返し運転であれば交換不要とし、また例えば、新宿・松本どちらの行先でも共用できるようになっています。ちなみに、この金属製の行先表示板のことを通称「サボ」と言います。
時代が移り変わり、金属製の行先表示板から、方向幕と呼ばれるロール状のシートに行先を印刷したものを、電動式表示器にセットして使う時代を経て、現代では、LEDタイプの行先表示板が主流となっています。
というわけで(何が?)、方向幕についてイラストチャレンジしたいと思います。正式な図面などは入手できそうもありませんので、様々な写真を用い、想像力を駆使して寸法を割り出し(想像し)、リアルな仕上がりを狙います。
また、ただ正確な姿図を上げるのではなく、どこかに旅立つ時に、方向幕を見た時に感じる、情緒的な雰囲気を表現したいと思います。要するに、それを見ただけで、電車の電動発電機の音、かつての消毒のニオイや枕木のニオイ、旅立ちの駅の喧騒や、みなさまがお持ちの思い出のシーンなどを、感じさせる質感に仕上げることを目標にします。
まずは、中央線東京口の普通列車。今でも使用されており見ることができます。
続いて、かつての特急列車
最後に、少し前の新幹線
これを制作すると、セットする車両のイラストが欲しくなります。
※ロールズ様の国鉄方向幕書体を使用しています